最新のニュースによると、シカゴ商品取引所（CMEグループ）は2026年初頭からその暗号資産の先物およびオプション商品の取引時間を週7日、24時間に拡大する計画です。この取り組みは、投資家により柔軟な取引機会を提供することを目的としており、毎週約2時間のシステムメンテナンス時間のみを残します。

この新しい政策が規制当局の承認を得ると、暗号資産デリバティブ市場の参加者は、週末や祝日などの伝統的な非取引時間帯に取引を続けることができるようになります。特に注意すべきは、これらの特別な期間に行われる取引は次の営業日を取引日とし、それに応じた清算、決済、監督報告も順延して処理されるということです。

CMEグループは、2025年にその暗号資産デリバティブ市場が好調であり、複数の指標が新記録を達成したことを明らかにしました。具体的には、9月18日に未決済の契約の名目価値が390億ドルのピークに達しました。8月の平均未決済契約数は33.52万契約で、前年同月比で95%増加し、約316億ドルに相当します。同月の平均取引量（ADV）は41.1万契約で、前年同月比で230%増加し、価値は約149億ドルです。さらに、取引に参加している大型機関投資家の数も1,010を突破しました。

これらのデータは、機関投資家が暗号資産デリバティブ市場に対して持続的な熱意を示しており、CMEグループが取引時間を拡大する決定を後押しする強力な支援を提供しています。ほぼ24時間取引の実施に伴い、市場の流動性がさらに向上し、世界中の投資家により多くの取引機会を創出することが期待されています。