EPSとは何か?計算方法と株式選びのコツ、これ一冊で完璧!

7分で読める

株式 アメリカ株投資 入門

更新日:2025-01-03 08:30

著者:Dolo Guan

監修:Alison Ho

出典: DepositPhotos

目次

  • EPSとは?
  • EPSの計算方法
  • 2025年最新EPSの公式確認方法
  • EPSで株を選ぶ方法
  • EPSだけで株を選んで100%正確?選ぶ際の注意点
  • EPSと株価、配当、企業の関係
  • 希薄化EPSとは何か
  • 基本EPSと希薄化EPSの違い
  • よくある質問

財務諸表でよく見かける**EPS(一株当たり利益)**って何なの?企業の収益力をどう反映してるの?投資判断にはどう役立つの?そんな疑問に答えるために、EPSに関する知識を詳しく紹介するよ。

EPSとは?

**EPSは英語でEarnings per shareの略。その名前からも分かるように、1株の普通株(Share)に配分される会社の利益(Earnings)がどれだけかを示すものだ。**この指標は企業の収益力を表し、EPSが高いほど、収益力が強いことを意味する。

正直言って、投資家としてはこれが企業価値を評価する定番指標だよ。なぜなら、ある会社の利益が株価と比べて高いと感じれば、株に対してより高い金額を払う気になるからね。投資家はEPSを使って目標企業と他のライバル企業を比較し、どの会社の価値が高いかを判断するんだ。

例えばアップル(AAPL.US)の2019年12月から2024年12月までのEPS推移を見ると、過去20年間でアップルの企業価値が成長するにつれて、EPSも右肩上がりになっていることが分かるね。

EPSの計算方法

1. EPS計算式

EPSの計算はめちゃくちゃ簡単だよ:EPS =(純利益-優先株配当)÷ 発行済普通株式数

  • 純利益: 企業の収入から費用を差し引いた利益。通常、損益計算書の一番下に記載されている。
  • 優先株配当: 固定の額面と配当率で支払われる優先株配当金。通常、損益計算書の下部に具体的な数値が表示される。
  • 発行済普通株式数: 発行された普通株式から自社保有株式を引いた数。バランスシートの株主資本の部に記載されている。

バンク・オブ・アメリカ(BAC.US)の2022年財務諸表を例にしてみよう:

第一ステップ:財務諸表の損益計算書で「純利益」(赤い部分、Net earnings)と「優先株配当」(Preferred stock dividends)をそれぞれ確認する。それぞれ275.28億ドルと15.13億ドル。

第二ステップ:「発行済株式加重平均株式数」(緑の部分、Average common shares issued and outstanding)を見つける。これは81.137億株だ。

第三ステップ:見つけたデータを計算式に当てはめる:バンク・オブ・アメリカのEPS =($275.28 - $15.13)÷ 81.137 = $3.21

「普通株主に帰属する利益」を使って計算することもできるけど、実際にはEPSを自分で計算する必要はないんだ。企業の財務諸表にすでに計算されて表示されてるからね。

2025年最新EPSの公式確認方法

EPSを調べるには主に2つの方法があるよ:

  • 財務諸表から確認する: 最も根本的な方法で、最新の公式データが得られる。より正確で、リアルタイム性が高い
  • 情報サイトから調べる: 方法は簡単だけど、データ取得に遅延があるかも。精度は最初の方法ほど高くなく、一部のサイトは有料

アップル(AAPL.US)を例に最初の方法を説明するね:

まず、米国証券取引委員会(SEC)のウェブサイトsec.govにアクセスし、「SEARCH EDGAR」をクリック。

次に検索欄に条件を入力する。四半期報告書なら10-Q、年次報告書なら10-K、会社名にAAPLを入力し、調べたい報告書の年の範囲を選択する。

対応する財務報告書を開き、「CONSOLIDATED STATEMENTS OF OPERATIONS」内の「Earnings per share」を見つければOK!

情報サイトからもデータは取得できるけど、サイトによって様々な種類のEPS(希薄化EPS、予測EPS、EPS TTMなど)が提供されているから、自分が探したいEPSがどの種類かを明確にする必要があるよ。一般的に探すのは基本的一株当たり利益(Basic EPS)だ。SeekingAlphaやYahooFinanceなどは無料で検索できるサイトだね。

EPSで株を選ぶ方法

EPSは1ドル投資するごとに企業がどれだけの利益を生み出せるかを測るのに役立つ。これを使って株をスクリーニングすることもできるんだ。

  • 異なる年のEPS傾向を比較する

EPSが高いほど企業の収益力が強く、価値が大きいことを意味するって最初に説明したよね。収益力は企業が投資家に配当を支払う能力や資本市場での価値を決定するけど、EPSを見るなら単一企業の単一四半期や単一年度のデータだけじゃ意味がない。長期トレンドを見る必要があるんだ。もし企業のEPSが継続的に成長していれば、それはより安全で安定した投資選択肢であることを意味する。逆に、EPSが下降しているか不規則なデータを示している場合は、そのような投資対象は慎重に検討する必要がある。

だから企業の長期的なEPSを通じてその投資価値を判断できるわけ:もし会社のEPSが毎年増加し、より多くの利益を生み出しているなら、その会社は発展していて価値ある企業だということだ。逆に、会社のEPSが毎年縮小していて、投資家が1ドル投入した後に生み出される利益がどんどん少なくなっていくなら、投資家は投資を続けたいとは思わないだろうね。

  • 同業他社のEPS傾向を比較する

異なる年のEPS傾向を比較するだけでなく、同業他社と比較することもできる。EPSが高ければ、他の会社と比較してこの会社がより価値があることを意味する。

でもここでは他の要素も考慮する必要がある。EPSの株式数は企業による自社株買いや追加株式発行によって変動するから、EPSだけで判断すると投資家にとって直感的ではないかもしれない。

そこで株価を加えてPER(株価収益率)を算出して判断するといい。この指標を通じて企業の資本市場での健全性をより良く判断できるんだ。例えば上場企業Aの株価が30ドルでEPSが1ドルなら、PERは30倍だ。つまり株価はEPSの30倍ということになる。同業他社の平均PERが10倍前後なら、株価が収益に対して高いことを意味し、会社の株価が過大評価されている可能性がある。同時に、同業他社の他の企業と比較して、投資家はA社の将来の収益成長がより高いと予想していることを意味するよ。

EPSだけで株を選んで100%正確?選ぶ際の注意点

次の2つの図は半導体業界の3銘柄、NVIDIA(NVDA.US)、Qualcomm(QCOM.US)、AMD(AMD.US)の2018-2023年のEPSと投資収益率を比較している。2020年以降、QualcommのEPSは他の2銘柄をはるかに上回っている。EPSだけで株を選ぶなら、Qualcommの投資価値は他の2銘柄より高いはずだ。しかし、これら3社の株価リターンを比較すると、同期間中にNVIDIAのリターンは3年間で251%に達したのに対し、Qualcommはわずか69%だった。明らかに、EPSだけで株を選んで投資しても最適なリターンは得られないということだ。

EPSが企業価値を反映できるとはいえ、どんな比率も株の全情報を教えてくれるわけじゃない。投資する前には、対象企業のEPSの傾向や同業他社との比較だけでなく、他の財務指標や業界の将来性、企業の今後の発展などの情報と組み合わせて、その企業が投資する価値があるかを判断する必要があるよ。

さらに、EPSを見るときは単純に数字の傾向や高低だけに注目するのではなく、数字の背後にある意味を深く分析する必要がある。例えば、企業が大規模な自社株買いを続けている場合、流通株式数が減少する。同じ収益水準でも、EPSは拡大される。投資家が流通株式数の減少という細部に注意を払わなければ、企業の収益力が向上していると誤解する恐れがある。また、一部の企業で発生する特別項目もEPSの数値を歪める可能性がある。そのため、株を選ぶ際にはこれらの特別項目が企業にもたらす影響を排除し、企業の実際の経営状況をよりよく比較する必要があるんだ。

EPSと株価、配当、企業の関係

1. EPSと株価の関係

一般的に、EPSが強いと株価も上昇し、その逆も同様だ。この正の相関は主に、高い株価が企業の顧客に信頼感を与え、需要量が増加し、売上が向上し、EPSが上がるからだ。そして強いEPSは投資家の企業に対する信頼感を高め、それがまた株価を押し上げる。だからこの正の相関は、企業の顧客、投資家、業績、株価の好循環なんだ。

でもこの正の相関は絶対的じゃない。資本市場が企業のEPS予測を実際に企業が発表したEPSよりも高く見積もっていた場合、EPSが増加していても、投資家は市場予想を下回ったことで信頼を失い、株価が下落することがある。同様に、企業のEPSが市場予想を上回った場合、EPSが下降していても、投資家は依然として非常に楽観的で、株価が上昇することもあるんだ。

2. EPSと一株当たり配当金(DPS)の関係

一株当たり配当金(Dividend per Share): 企業が各流通普通株に支払う配当金額で、計算方法は【支払総配当÷発行済普通株数】

配当利回り(Dividend yield): 企業が毎年株価に対してどれだけの配当を支払うかを示し、計算方法は【一株当たり配当金÷株価】

EPSとDPSは株主リターンと株主収益という2つの側面から企業の将来性を反映している。どちらも企業の収益力を測るものだが、両者の違いは、EPSが企業の各流通株が獲得できる純利益を測定するのに対し、DPSは企業が収益のうち株主に支払う利益部分を測定すること。EPSは投資家に将来のDPS収益の予想を与える、なぜなら配当は純利益の一部だからだ。

DPSは投資家にとってより密接な関連があるものの、高すぎる配当は企業が多くの資金を運営に再投資できないことを意味するかもしれない。つまり、将来的にEPSの成長が遅くなったり減少したりする可能性がある。通常、成長率の高い企業は、高い配当を支払うのではなく、利益を運営に再投資することを選ぶんだ。

希薄化EPSとは何か

私たちが前述したEPSは**基本的一株当たり利益(Basic EPS)とも呼ばれるが、財務諸表にはもう1つよく出てくる項目がある。それが希薄化一株当たり利益(Diluted EPS)**だ。希薄化EPSでは、ストックオプション、制限付き株式、権利証などの企業が発行する可能性のある株式を考慮する。これらの潜在的項目が流通株式に転換されると、EPS計算の分母が大きくなり、企業のEPSが希薄化される。

希薄化EPSの計算式は次のとおり:

**希薄化EPS =(純利益 -

このページには第三者のコンテンツが含まれている場合があり、情報提供のみを目的としております(表明・保証をするものではありません)。Gateによる見解の支持や、金融・専門的な助言とみなされるべきものではありません。詳細については免責事項をご覧ください。
  • 報酬
  • コメント
  • リポスト
  • 共有
コメント
0/400
コメントなし
  • ピン
いつでもどこでも暗号資産取引
qrCode
スキャンしてGateアプリをダウンロード
コミュニティ
日本語
  • 简体中文
  • English
  • Tiếng Việt
  • 繁體中文
  • Español
  • Русский
  • Français (Afrique)
  • Português (Portugal)
  • Bahasa Indonesia
  • 日本語
  • بالعربية
  • Українська
  • Português (Brasil)