ナスダックの過去40年の年間リターンデータをざっと見てみると、なかなか面白いですね。

誰かが計算したところによると、これら数十年の上昇と下落を見てみると、市場は決して一直線に上昇しているわけではないことがわかります。確かにいくつかの年は目を見張るほど上がっていますが、逆に損失を出した年も少なくなく、ひどい時にはかなりの損失を出したこともあります。

しかし不思議なことに、時間軸を10年、20年と長くしてみると、これらの短期的な変動はさほど気にならなくなります。本当にお金を稼いでいる人は、毎日チャートを見て底値や天井を狙う人ではなく、持ち続けて待つことができる人です。

要するに、投資というのは誰が一番賢いかではなく、誰が一番忍耐強いかの勝負です。市場にはサイクルがあり、感情も上下しますが、時間が多くのノイズを取り除いてくれます。もし数年待つことさえできないなら、長期投資には向いていないかもしれません。

もちろん、これは目を閉じて無理やり買い続けることを勧めているわけではなく、しっかりと準備をした上で、自分の意思決定に時間をかけて検証することが大切です。結局のところ、複利の力は途中で投資をやめてしまうと、その効果が半減してしまうからです。