ナスダックのETH関連株が出動：25%の持株比率で欧州上場企業を支配、大きなことをやろうとしている

【Bitpush】ナスダックのイーサリアム関連株がまた大きな動きを見せた——Bit Digitalが欧州上場企業Financière Marjosの支配権を手に入れた。

この取引はかなり巧妙に行われた。まず、普通合伙人であるFinancière Louis David（15.9%の株式を保有）を引き受け、その後さらに9.1%の株式を直接買い取るという2段階の操作で、合計25%の株式を支配。その割合は絶対的な支配権には及ばないものの、欧州の分散型株式構造の資本市場では、主導権を握るのに十分な割合だ。

さらに重要なのは今後の計画だ。Bit Digitalはこの欧州企業をイーサリアム戦略の橋頭堡へと変貌させるつもりだ。具体的な方向性は3つ：デジタル資産の金庫構築、直接投資の展開、そしてAIインフラへの賭け。会社名も「Bit Digital Europe」へと改名する計画があり、欧州市場を長期的な拠点として経営していく意図が明らかだ。

タイミング的にも興味深い。ETH現物ETFが米国で承認されたばかりで、伝統的金融機関のイーサリアムに対する姿勢も変わりつつある。こうした時期に欧州上場プラットフォームを買収することで、規制面のプレッシャーを一部回避しつつ、欧州の適合した資金に直接アクセスできる。

とはいえ、クロスボーダーM&Aは簡単でも、統合運営は本当に難しい。ユーロネクストとナスダックの規制枠組みには大きな違いがあり、両者の調整はBit Digitalにとって一筋縄ではいかないだろう。