LUNCが70%急騰した裏側：市場はSBFの恩赦に賭けているのか？

【区块律动】12月6日、取引時間中にLUNCとLUNAが突然揃って急騰しました。

データによると、LUNCは1日で70%以上暴騰し、時価総額は3.42億ドルに急伸。LUNAも負けじと24時間で約40%上昇し、時価総額は1.31億ドルに回復しました。

この異変の裏には、市場がある微妙な可能性――SBFが恩赦を受けるかもしれない――に賭けているという見方があります。

まずはこの2つのコインの経緯について説明します。LUNCはもともとTerraチェーンのネイティブコインLUNAで、2022年5月の史上最大級の暴落後、生き残りをかけて名称を変更しました。そして現在のLUNAは、暴落後にコミュニティ投票で再発行されたTerra 2.0トークン、いわば「再出発」バージョンです。

2022年のあの大惨事に戻りますと、USTのペッグ外れが連鎖反応を引き起こし、LUNAは80ドルから一瞬でゼロに、450億ドルの時価総額が消し飛び、暗号史上最悪の事故現場となりました。そして、ある大手取引所とその関連機関の創業者SBFは、この暴落で「黒幕」役を担ったと指摘されています。

最近ストーリーはさらに展開し、SBFの獄中仲間が突然恩赦を受け、その人物がすぐに獄中から頻繁に発言するようになりました。市場の嗅覚が鋭いプレイヤーたちは「次はSBFなのでは？」と推測し始めています。もしそれが現実となれば、LUNCやLUNAのような「被害者資産」は感情的な回復を迎えるかもしれません。

もちろん、今回の急騰が事前の仕込みなのか、単なる期待の先回りなのか、結論を出すのはまだ早いです。ただ一つ言えるのは、暗号市場はこうした「ストーリー重視」の展開が大好きだということです。