南米が突然大きな一手を打ちました——アルゼンチンが伝統的な銀行にビットコイン取引への直接参加を認める可能性があります。

これは単なる噂話ではありません。アルゼンチン政府は最近、国内の認可銀行がビットコインなどの暗号資産を合法的に取引し、顧客にカストディサービスを提供できるようにする提案を推進しています。要するに、暗号資産をグレーゾーンから正規の金融システムに引き込もうというわけです。このやり方は実はイスラエルでも既に試されたことがあり、今度はラテンアメリカの番です。

なぜ注目すべきか？銀行が参入すれば、ゲームのルールが根本的に変わるからです。一般の人もウォレットや秘密鍵で苦労せず、銀行アプリで直接暗号資産を購入できるようになりますし、機関投資家の資金もコンプライアンスを心配せずに堂々と配分できるようになります。こうした「コンプライアンス経路」が一度開通すれば、資金の増加だけでなく、市場全体の信頼感が劇的に変化します。前回の強気相場で機関投資家が殺到したあの熱気は、こうした政策の後押しによって再び起こる可能性が高いです。

さらに長期的に見れば、アルゼンチンのこの一手はドミノ効果を生むかもしれません。ラテンアメリカ諸国はもともと金融政策に敏感です(彼らのインフレの歴史を見れば分かります)。もしアルゼンチンの試みが成功すれば、ブラジルやチリといった近隣国も追随する可能性は十分にあります。その時には、私たちが議論するのは単一市場の好材料ではなく、地域全体の物語の転換になるでしょう。

今まだ様子見している人は、南米の政策動向にしっかり注目しておくことをおすすめします。