最近、市場でかなり話題になっているニュースがあります。アメリカの元大統領の家族と関係があるとされる団体が、3,400万ドルを投じてビットコインを購入したというものです。

まずはっきりさせておきますが——この話は現時点ではあくまで噂です。情報源は最初にSNSで流れ始め、誰が買ったのか、どのようなルートで購入したのかといった肝心な部分は曖昧なままです。権威ある機関からも、まだ確認や否定の発表はありません。

とはいえ、市場というものはこういうもので、真偽はさておき「有名人＋巨額購入」という組み合わせは、自然と注目を集めます。短期的には間違いなく市場心理を煽る燃料となり、価格変動の材料にされるでしょう。結局のところ、暗号資産の世界ではニュースの拡散速度が事実確認よりも圧倒的に速いのです。

昔から言うように：池に魚がいるかどうかも分からないのに、岸辺には見物人が場所取りを始めている。水はどんどん濁るけれど、そもそも釣り竿すら池に入っていないかもしれない。

一言注意です：クリプト界隈で話を作るのはタダですが、便乗して全力投資するリスクは決して小さくありません。検証されていないポジティブニュースは、他人が仕組んだ“刈り取り”のシナリオであることが多いものです。冷静さを保ち、感情で判断しないようにしましょう。