XRPという通貨について言えば、ここ2年のパフォーマンスはまさにジェットコースターだ。前半は好材料に支えられてかなりの上昇を見せ、多くの早期参入者が少しは利益を得た。しかし、第3四半期末から、市場は突然反転し、一連の売り圧力によって価格は押し下げられ続けた。第4四半期に入ると、この下落傾向は一向に止まらない。

テクニカル面を見ると一目瞭然だ。過去3ヶ月の取引データを振り返ると、今回の下落規模はどれほどか？取引量は激増し、売り圧力は一向に弱まらない。これは小規模投資家が怯えて逃げ出した結果ではなく、機関投資家が静かにポジションを縮小している可能性が高い。さらに痛いのは、この下落によって過去半年の利益の大半が帳消しになったことだ。現在のXRPの価格は2年前の水準にまで下落しており、つまりこの2年間の上昇と利益はすべてリセットされた状態だ。

「これだけ下落したのだから反発が来るはずだ」と考える人もいるだろう。しかし、周期的な観点から見ると、その判断は必ずしも正しくない。下落の持続性がこれほど強いことは、市場がXRPに対して抱く期待が依然として弱まっていることを示している。短期的に状況を逆転させることができるかどうかは、今後のファンダメンタルズに新たなきっかけが現れるかにかかっている。もし今手元にXRPを持っている、または底値買いを考えているなら、よく考える必要がある：あなたは反発を賭けているのか、それともXRPの長期的な価値そのものを賭けているのか？この2つの論理は全く異なる。市場の感情がこれほど弱いときに、安易に底値買いをするリスクは決して小さくない。