さっき面白い現象に気づいた——14.5年眠っていたビットコインの巨大ホエールアドレスがアクティブ化された。こういうことは大したことないと思われがちだが、オンチェーンデータの世界では、市場構造が静かに変わりつつある兆候を示していることが多い。

深夜にデータをチェックしていると突然アラートが鳴った。こうした古代のアドレスが動き出すと、大抵は小さな動きではない。オンチェーン分析データによると、最近こうした長期間眠っていたホエールが頻繁に動き出しており、中には一度に何万枚ものビットコインを移動した例もある。暗号市場に長くいるとわかるが——これは何かしらの裏側の動きが隠されているに違いない。

まず「ホエール」が何を意味するのか理解しよう。簡単に言えば、大量のビットコインを貯め込んでいるアカウントのことだ。全市場にはおよそ1000人のこうしたプレイヤーがおり、彼らは全ビットコイン供給量の約85%をコントロールしている。怖い話に聞こえるかもしれないが、彼らは普段静かにしているが、一旦動き出すと市場価格は大きく揺れることが多い。

特にこのような古代ホエールの目覚めは要注意だ。今年のデータを見ると、2025年第1四半期に移動された長期休眠ビットコイン（持ち越し7年以上のもの）は、去年の同時期と比べて倍以上に増えている。具体的には、今年1月から3月にかけて62,800枚が移動されたのに対し、2024年の同時期は28,000枚だった。この差は一目瞭然だ——長期保有者たちの考え方が変わりつつある。