# 全倉に正しく向き合えば、リスクはむしろコントロールしやすくなる

スマホに一枚の取引スクリーンショットがある。ある人は1万Uのアカウントで10倍レバレッジの全倉をかけて、3%の調整で資金を失った。記録を見てみると、95%の資金をフルレバで突っ込み、ストップロスを設定していなかった。これが仮想通貨初心者が陥りやすい罠——「全倉を賭けにする」ことだが、実際には全倉と強制ロスカットの間には、ポジション管理の問題がある。

多くの人はロスカットの原因をレバレッジに押し付けるが、実際のキラーはポジションの重さだ。

### ポジションこそが第一の防御線

同じ1000Uのアカウントでも、900Uで10倍レバをかけると、市場が逆方向に5%動いただけで一気に資金を失う。一方、100Uで10倍レバをかけると、逆方向に50%動かないとロスカットにならない。違いは何か？ポジションの大きさがレバレッジの致命度を決める。ポジション比率が95%のトレーダーは、十倍レバレッジのわずかな変動でも致命的になる。

### 3つの鉄則、半年間ロスカットゼロで資産倍増

**第一条：単一取引で総資金の最大20%を投入**
1万Uのアカウントなら、一度に最大2000Uを開く。ストップロスで10%損失しても、200Uだけ失い、資金は残る。いつでも巻き返しのチャンスがある。欲張らずに長く続けることが重要。

**第二条：一回の損失上限は総資金の3%**
2000Uのポジションで10倍レバをかけ、1.5%のストップロスを設定すると、300Uの損失でちょうど総資金の3%。10回間違えても資金は傷つかず、心の安定も保てる。

**第三条：レンジ相場は見送り、利益追求はしない**
トレンドブレイク時だけエントリーし、横ばいのときは動かない。ポジションを持ったら必ずストップロスを設定し、追加の資金投入はしない。感情に左右されないこと。

### 全倉の本来の姿

全倉設計の目的は、変動に対して余裕を持たせることにある。核心の秘訣は、軽めのポジションで試行錯誤し、厳格なリスク管理を行うことだ。ギャンブルのように全てを賭けるのではない。ある友人は以前、毎月ロスカットを繰り返していたが、この3つのルールを3ヶ月実践し、アカウントは5000Uから8000Uに増えた。彼は以前は全倉を恐れていたが、今ではそれがより安定して生き残るための手段だと理解している。

仮想通貨界には即金で富を得る方法はなく、勝負はいついかなるときも「誰が早く稼ぐか」ではなく、「誰が長く生き残るか」にかかっている。