SPDR Gold Shares (GLD)



概要:
SPDR Gold Shares (GLD)は、世界金協会(World Gold Council)がスポンサーを務める、最初で最大の実物裏付けの金ETFです。このファンドは、物理的な金塊の購入、保管、保険に伴う複雑さを排除しつつ、投資家にLBMAゴールド価格PM ($/ozt)によって決定されるスポット金価格への直接的なエクスポージャーを提供するよう設計されています。

主要指標:
GLDは約1542.7億ドルの運用資産を管理しており、世界最大の金ETFです。過去1年間で230.9億ドルの純流入を記録し、投資家の強い需要を反映しています。発行済み株式数は3億7440万株で、純資産価値(NAV)に対してわずか1.1%のプレミアムで取引されており、規模と流動性に見合った0.40%の経費率を課しています。

構造と戦略:
グラントトラストとして構成されており、GLDは物理的な複製戦略を採用し、安全な金庫に金塊を保管しています。重要な点として、信託構造は基礎となる金の貸出を禁止しており、投資家保護の追加層を提供しています。ファンドはパッシブ運用されており、最小限のトラッキングエラーでスポット金価格に連動しています。

流動性と取引:
GLDは世界で最も活発に取引されているETFの一つであり、深い流動性と狭いビッド・アスクスプレッドを提供しています。比較的大きなNAV per shareは、1株あたりの金のエクスポージャーを増やし、取引コストに敏感な投資家にとって有利になる場合があります。

税務上の考慮事項:
米国の投資家にとって、GLDはIRSの規則によりコレクティブル(収集品)として扱われます。その結果、長期キャピタルゲインは最大28%の税率で課税され、短期利益は最大39.6%まで課税される可能性があり、税効率はポートフォリオ構築において重要な要素となります。

投資ケース:
GLDは、インフレヘッジ、通貨分散、リスク管理などの目的で、金への直接的で流動的かつ透明なエクスポージャーを求める投資家に最適です。税務上の扱いは株式ETFより劣るものの、GLDの規模、流動性、物理的裏付けにより、機関投資家や長期投資家にとってコアとなる金エクスポージャーの手段となっています。
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